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【WEC】LMP1各車の特性が見えるスパ予選のタイム比較 [モータースポーツ]

2016年WEC第2戦スパの予選(QF)タイムを2015年と比較してみました。

AudiR18_2016_Spa.jpg

S1〜S3はセクタータイムで、2台ずつ出走している各メーカーごとのベストを抜き出したものです。大まかですが、S1とS2は高速区間、S2は旋回区間に分類できます。2015年の最高速はいずれもFP3での記録(予選で更新しなかったことを意味)。2016年の場合、ポルシェとアウディは予選での記録、トヨタはFP1での記録です。

2015年の表にあるカッコ内はトップとの差。2016年の表にあるカッコ内は(トップとの差/前年との差)を表しています。

WEC Rd.2 Spa 予選タイム比較
LMP1_comparison_spa.jpg
(クリックで少し拡大)

ポルシェはシルバーストン(ハイダウンフォース)とル・マン(ミニマムドラッグ)の中間的な空力パッケージを投入したということですが、どちらかというとル・マン寄りでしょう。アウディはル・マン向けのミニマムドラッグ仕様、トヨタは前戦シルバーストンと同様、ハイダウンフォース仕様を持ち込んでいます。ここから短絡的に予想できるのは、アウディは高速区間(S1とS3)に強く、トヨタは旋回区間(S2)に強そうなこと。

どのハイブリッドクラスを選ぶか(移行したか)にもよりますが、2016年は燃料流量の上限が低くなっており(8〜10%削減)、1周13.629kmのル・マンでは4秒ラップタイムが落ちると試算するメーカーもあります。距離がほぼ半分のスパ(1周7.004km)では2秒くらい落ちて当たり前、との読みが成立しそうです。

Porsche 919 Hybrid
1339169_porsche_919_spa.jpg

で、2016年の予選タイムを見てみると、ポルシェの盤石ぶりが際立っています。高速区間のパフォーマンスを維持しながら、旋回区間での落ち込みを抑えるコンセプトでしょうか。ラップタイムの落ち込みを前年比約1秒に抑えており、燃料流量の削減分を補って余りある性能向上を果たしていることがうかがえます。

Audi R18
AudiR18_2016_spa2.jpg

アウディの場合、S1とS3は昨年より短い時間でクリアしているのに、S3は3秒も遅くなっていることから、コーナーを捨ててストレートを重視したパッケージであることが分かります。ドラッグ、小さいのでしょうね。ハイノーズの新コンセプトが効いている? 完全に、照準をル・マンに合わせている、ということでしょうか。

Toyota TS050 Hybrid
Toyota_2016_spa.jpg

トヨタの予選タイムは2015年比わずか0.2秒落ちで、燃料流量の削減分を考慮すれば大幅な性能向上を果たしていることがうかがえます。セクタータイムはS1とS3で昨年を上回っています(アウディと同様)。この区間に限って言えば、2015年のTS040ハイブリッドより速い。パワートレーンの性能向上(短時間で新規開発したのにトラブルに足を引っ張られていない)も、ドラッグ低減のコンセプトも狙いどおり機能しているということでしょう。旋回区間(S2)でのタイムは、ミニマムドラッグに特化したアウディほど落ちてはいません。

2015年のTS040ハイブリッドと比較すれば大幅なパフォーマンス向上を果たしたと言えそうですが、ポルシェは遠いですね。果たして、レースでの勢力図はどうなるでしょうか。

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