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【人テク2017】F1エンジニアが設計した大トルクモーター

『人とくるまのテクノロジー展2017』、楽しんできました。毎年同じことを言っていますが、英国パビリオンは外しがありません。写真はリカルド(Ricardo)のブース。1.5Lディーゼルエンジンに48V技術を組み合わせたマイルドハイブリッド・パワートレーンが展示してありました。

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最大の収穫はエイム(Aim/名古屋市)とエクイップメイク(Equipmake/イギリス・ノーフォーク)の共同ブースでした。モーターが2点展示してあります。両社の提携プロジェクトとモーターの概要はパネルに記してあります。

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(クリックで拡大)

APM(AIM Power Motor)120Rはもともと、フォーミュラEへの適用を視野に入れて開発した、サイズ、重量をミニマムにして出力を出すコンセプトの小型高出力モーター(120kW/125Nm、インバーター込みで14kg)。

APM200は大トルク型で、220kW/450Nmを発生します(インバーター+減速ギヤ込みで40kg)。これを4基搭載した車両を秋にイギリスで発表するそう。楽しみです。

APM120R
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説明してくれたのは、エイムの技術顧問を務め、エクイップメイクとの開発でアドバイザーを務める河本通郎氏。ホンダの第2期F1参戦活動でエンジン開発に携わった技術者です。『ホンダF-1 1.5Lターボ過給エンジンの開発』と題した技術論文の著者に名を連ねていたりします。

展示してあるモーターの横にエクイップメイクの名刺が置いてありました。マネージングディレクターはイアン・フォーリー(Ian Foley)とあります。あれ、どこかで見覚えが……と記憶をたどり始めましたが、本人の顔を見て思い出しました。ウイリアムズ・ハイブリッド・パワー(WHP。2014年にGKNが買収)で電動フライホイールを開発していた人物です。

APM120R
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WHP〜GKN製の電動フライホイールは、2010年のニュルブルクリンク24時間に参戦したポルシェ911 GT3 Rや、2012年〜15年にWECに参戦したアウディR18 e-tron quattroが搭載していました。

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エクイップメイクの本拠地がノーフォークであることに「ん!」となった方もいるでしょう。フォーリー氏は1980年代終盤からチームが消滅する94年まで、チーム・ロータスのエンジニアでした(アクティブサスペンションの制御などを担当)。

APM200
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APM200の設計にあたっては、ロータスでチーフデザイナーを務めたマーティン・オグリヴィ(Martin Oglivie)氏に依頼。「モーターの設計なのに、元F1のデザイナー?」と疑問に思いましたが、「モーターの設計といったって、8割はメカ設計」(河本氏)の説明に納得です。

というわけで、APM200はシニアF1エンジニアが企画し、設計したモーターです。

APM200
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人と技術のつながりって、おもしろいですね。

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