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2016年ル・マン24時間の燃料テーブル [モータースポーツ]

2016年のWEC第3戦ル・マン24時間レースに適用される燃料テーブル(Appendix B)が発表されています。2015年は予選での最速ラップタイムが2014年に比べて5秒近くも縮まっていますので(3分16秒887/ポルシェ18号車)、予想されたように、最高出力に影響を与える最大燃料流量が大幅に削減されています。

2016年WEC第3戦ル・マン24時間・燃料テーブル
appendix_b_20151214b.jpg

2015年ル・マン24時間の燃料テーブルはこちら。

2015年WEC第3戦ル・マン24時間・燃料テーブル
appendix_b_15b.jpg

2016年のポルシェとトヨタが選択するガソリン8MJの枠で比較してみると、最大燃料流量が89.0kg/hから80.6kg/hに減っています。率にして約9.5%減。

一方、アウディが選択するディーゼルの6MJを比較してみると、最大燃料流量は77.0kg/hから71.4kg/hに減っています。率にすると約7.3%減。

ディーゼルの方が流量の減少幅が小さく、アウディに有利?との想像が働きます。

新しい燃料テーブルには運動エネルギー回生システムの放出パワーに関する項目が追加されています。フロント(またはフロント&リヤ)に搭載するモーターのアシストパワーに関する規定で、2MJ/4MJ/6Mj/8MJの枠に関係なく、最大300kW(約408馬力)に制限されることになりました(ル・マン以外のサーキットでは適用されません)。

2015年のトヨタTS040ハイブリッドは前後のMGU(モーター/ジェネレーターユニット)合わせて480ps以上(あくまで公称)を発生すると公表していました。2016年も同様のシステムを採用すると仮定してではありますが、出力を絞って臨まなければならなくなります。

2015年のポルシェ919ハイブリッドが搭載するフロントMGUの最高出力は294kW、アウディR18 e-tronクワトロは200kWでした。つらいのはトヨタだけ?

audi_r18_2016_front.jpg

アウディはすでに2016年シーズンに投入する車両を発表していますが、ポルシェとトヨタは2016年3月25日から開催されるプロローグ(WEC合同テスト)がお披露目の場になります。

ポルシェはカーナンバー1、2を選択すると発表。アウディが7、8をキープするとなると、トヨタは? カラーリングも変わる?

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kick_ton

この燃料テーブルを見ると、面白い規則だなといつも思います。
世良さんのブログや各媒体での記事を拝読していますと、とても分かりやすくて勉強になります。
それらから察するに、おおよその熱量について、ガソリンE20は29MJ/L、ディーゼルは35MJ/L程度かと推測しますが、
これらの数値は、例えば日本の石油連盟で示している標準発熱量のような数値と比べるとやや小さいと思われます。
WECでは、F1のような燃料開発競争を促さず、意図的に燃料をコントロールしているのでしょうか?

間違いや勘違いありましたらすみません。
by kick_ton (2015-12-16 23:00) 

世良耕太

レギュレーションによって、燃料はガソリンもディーゼルもシェルの1スペックのみに限定されていますので、開発の余地はありません。
一方、潤滑油の開発はオーケーで、F1同様、こちらの開発は活発のようです。

by 世良耕太 (2015-12-17 02:45) 

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