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日産の新しいV6エンジンシリーズ [クルマ]

日産自動車が新しいV6エンジンシリーズを発表しました。「VRシリーズ」で、3.0L・V6直噴ツインターボです。1994年から生産している「VQシリーズ」の後継にあたります。

NISSAN VRシリーズ(3.0L・V6直噴ツインターボ)
infiniti_vr30.jpg

2016年からインフィニティQ50(日本名スカイライン)に搭載されてデビューを飾る予定。過給システムの制御違いで300hp仕様と400hp仕様を設定しています。生産はVQシリーズと同様にいわき工場で行います。

INFINITI Q50(北米仕様)
2016_Infiniti_Q50_01.jpg

化粧カバーの下に水冷インタークーラーが隠れています。ターボチャージャーは常用220,000rpm、過渡は240,000rpmを許容するといいますから、なかなかの高回転。

infiniti_vr30_2.jpg

従来のトップレンジは3.7L自然吸気のVQ37VHRでしたので、約19%のダウンサイジングです。60度のバンク角はVQから受け継ぎますが、自然吸気→ターボに変わっているだけでなく、ポート噴射が直噴になったり、エキマニ一体のヘッドを採用したりと、現在出回っている最新技術がそつなく盛り込まれた印象。

NISSAN VRシリーズ主要スペック
VR_spec2.jpg

ボア×ストロークは86mm×86mmのスクエア。ちょっと物足りない感じもしますが、VQ30系は93.0×73.3mmだったので、だいぶ是正(損失低減・効率向上を重視する方向)されていますね。ちなみにアウディの3.0L・V6は84.5mm×89.1mm、メルセデスは88.0×82.1mm。

ところで「VR」と聞いて思い浮かぶのは、GT-Rが搭載するVR38DETTの3.8L・V6ツインターボユニットです。VRを名乗っていますが、95.5mmのボア径はVQ37系の設計に引きずられた結果(ストロークは88.4mm)。ポート噴射、空冷インタークーラーの組み合わせで、「負圧同調? 何それ?」 と言っていた時代の高出力ターボエンジン。

NISSAN VR38DETT(3.8L・V6ポート噴射ツインターボ)
VR38DETT.jpg

「VR」と聞いてもうひとつ思い浮かべるのは、2015年のル・マン24時間に出場したNISSAN GT-R LM NISMOです。インフィニティQ50が搭載するVRと同じ、バンク角60度の3.0L・V6直噴ツインターボを搭載していました。名称は「VRX30Aニスモ」。

NISSAN VR30A NISMO(3.0L・V6直噴ツインターボ)
GT-R_LM_Nismo_engine.jpg

設置場所は異なりますが、こちらも水冷インタークーラーを採用。ボア径は86mmより少し大きいそうですが、レーシングエンジンとしてはストローク長めな寸法設定だったよう。

GT-R_LM_Nismo_engine3.jpg

ひょっとしてこのエンジン、量産VRシリーズとの技術的・イメージ的なリンクも考慮に入れての開発だったのでしょうか。

GT-R_LM_Nismo.jpg

日産は12月23日、「2016年のFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦を取りやめる」と発表しました。NISSAN VRX30A NISMOが活動の場を失ってしまうのも残念でなりません。

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K

"メルセデスは83.0×92.0mm"というのはV6ディーゼルでガソリンエンジンは276M30だと88.0×82.1mmではないでしょうか?
by K (2015-12-23 19:39) 

世良耕太

失礼いたしました。ご指摘のとおり、276M30のボア×ストロークは88.0mm×82.1mmでした。参照した資料のデータが間違っていました……。
by 世良耕太 (2015-12-23 22:19) 

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