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【ル・マン24h】前面投影面積1.8m2なフォードGT [モータースポーツ]

LM GTEカテゴリーに参戦するフォードGTのシャシー側の開発を行っているのは、カナダのマルチマチック社です(DSSVのダンパーで有名? モノコックなど、カーボンコンポジットの製造も実績あり)。そのマルチマチック社で技術担当の副社長を務めるラリー・ホルト氏と話ができました。「オレが設計した」と言っているので、話を聞くのにこれほどの適任者はいません。「出来映えに満足している?」と聞くと、「Fxxxing満足だよ」と答えてくれました。

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量産フォードGTと同時並行で開発したLM GTE版の全高は1030mm(リファレンスプレーン基準)で、1050mmのLMP1各車より低く、参戦60台中最低です。

狙いはドラッグ(空気抵抗)減。「完全にル・マンを狙って設計したのでは?」と質問したところ、「そのとおり。世界最高のレースだからね」と返答。

「ル・マンはドラッグが支配する。フォードGTの前面投影面積は1.8平方メートルしかない。フェラーリ(488GTE)は2.1平方メートルだ。予選(1回目)でフォードGTは301.2km/hを記録した。フェラーリは299.7km/hだ」

空気抵抗を減らして最高速を延ばすために前面投影面積を小さくしたわけですが、先に市販車を設計してそれをベースにレース車両を仕立てるアプローチでは限界があります。両者を同時並行で開発できたからこそ、前面投影面積を攻めることができた、というわけです。

そんなフォードGT、どこから見てもぺったんこです。

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量産バージョンはこちら(看板コレクションの一環としてお届けします)。

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何度見てもえぐいディフューザー。

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「インタークーラーのレイアウトがおもしろいですね」と水を向けると「やっぱり?」と食いついてきました。

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左右一対のインタークーラーはリヤフェンダーに収めるレイアウト。

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ボディとフェンダーは分離しており、間にできた空間を空気の通り道に利用しています。「この設計のおかげで、リヤに向けた空気の流れも良くなるし、インタークーラーの冷却効率も上がる」と説明していました。

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リヤフェンダーとルーフをつなぐ部位を説明するのに、ホルト氏は「バットレス」と表現していましたが、フォードGTを初めて見たときから「フライングバットレスみたい」と思っていたので、「あ、やっぱりそう言うんだ」と妙に感心してしまいました。

こちらが本物のフライングバットレス。ジャコバン広場に面して建つ、サン・ジュリアン・デュ・マン大聖堂の例。

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http://www.facebook.com/serakota

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