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アケイテスパワーの対向ピストンエンジン開発に日産が協力 [クルマ]

博士のエンジン手帖 4 (モーターファン別冊)』でおなじみの博士と『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.151 (モーターファン別冊)』に連載中の『博士のエンジン手帖』の取材でご一緒していたのですが、その際、「日産がアケイテスと一緒になって対向ピストンエンジンの開発を始めたよ」と言うではありませんか。

「プレスリリース出とるよ」というので調べてみたら、2019年3月6日に出てました。

「アケイテスパワー(Achates Power)はミシガン大学とパートナーを組み、ハイブリッド車向け単気筒対向ピストンエンジンを開発する」とあります。ARPA-E(U.S. Department of Energy's Advanced Research Projects Agency-Energy:米国エネルギー高等研究計画局)の補助金(200万ドル)を元手に開発を行うそう。

その開発にあたっては、「日産自動車が持つハイブリッドエンジン開発における経験を活用」すると説明しています。対向ピストンエンジンは、熱効率を向上させるポテンシャルを秘めていると同時に、無振動にできるのが特徴。シリーズハイブリッド用のエンジンに向いていると思いませんか? 

アケイテスが開発中の2.7L・3気筒対向ピストンエンジンはこちら。

AchatesPower2.7LOPEngine.jpg

対向ピストンエンジンは、直列エンジンを向かい合わせにしてシリンダーヘッドを取り去り、結合した状態。ピストンは対向して動きます。単気筒ならピストンは2つ、3気筒なら6つです。

AchatesPower2.7LOPEngineCutaway.png

アケイテスの2.7L・3気筒はシリンダーが直立していますが、水平にレイアウトすることも可能。超ロングストロークにして膨張比を大きくできるのが、高効率化に結びつく最大の理由。

AchatesPower2.7LOPEngineCombustion.png

下の写真はピックアップトラックに搭載した状態。

AchatesPowerAramcoDemonstratorTruck.jpg
Engine_full.jpg

2018年にはガソリン圧縮着火エンジンを発表(デトロイトショーで)。

動画だと、対向ピストンの動きがよくわかります。



こちらは非常によくできた解説。



対向ピストンエンジンの原理と効能については、『図解 自動車エンジンの技術』で解説しています(例に取り上げているのは、ピナクルエンジン社のエンジンですが)。

日産、e-POWERに採用しないかなぁ。

https://www.facebook.com/serakota/

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駄目猫

素人考えですが、エンジンが大きく重くなりそうに思えます。また、スパークプラグの炎がきれいに全体に回るのかな?とも思います。
動画を見ると2ストロークのように見えるのですが、2ストロークのデメリット(混合気と排気が混ざってしまう等々)が無いのか気になってしまいました。
by 駄目猫 (2019-04-11 10:15) 

世良耕太

生産設備面も含めて「これは無理」と言いたくなる理由がたくさんあるのは事実で、量産メーカーが腰を上げない理由の多くもそこにあるようです。他社も含めてディーゼル、ガソリン、2ストローク、4ストロークと、さまざまな可能性の模索が進められています。2ストロークの場合、ご指摘のようにエミッションは厳しく、4ストロークに流れる傾向です。
by 世良耕太 (2019-04-11 14:39) 

taro-u

面倒くさく稼動部分が倍。モーターはトルクが出る、反対に発電機を回すのもトルクが必要、それを考慮するとロータリーエンジンがトルクがあるので一番むいていると思う。
by taro-u (2019-04-11 16:12) 

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ロシアの戦車がこの形式ですね。
一般市販車にはコンパクトさやメンテナンス性、もちろん燃費も求められるでしょうからどうなんだろ?
軍用でもロシアしか採用してないのでやはりアレなのかなあ。
by お名前(必須) (2019-04-16 17:31) 

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